いろいろ苦労したのでやり方についてまとめておきます。
STEP 1. AVCHD 形式の動画を Adobe Premiere Pro 2022 に取り込む
直接取り込みはうまくいかない
取り込む自体は、下図のように Adobe Premiere Pro 2022(以下 Premiere と呼ぶ)の読み込みから可能です。しかしながら、Premiere 上で再生すると一部音声が出ない場合があります。再生時に音がでない(Adobe ヘルプ)等を参考にいろいろ試してみましたが、この読み込み方法は断念しました。まずは AVCHD を読み込んで音が途切れていないか確認し、鳥れるところがあるなら後述する「cat コマンドを使って、1時間ごとぐらいでファイルを連結する」を試してみてください。
AVCHD内部にある MTSファイルを個別に読み込んでも、音がでない場所は Premiere 上でだけ音が出ません。
cat コマンドを使って、1時間ごとぐらいでファイルを連結する
- AVCHDファイルを右クリックし、「パッケージの中身を表示」を選択
- BDMVファイルを右クリックし、「パッケージの中身を表示」を選択
- STREAMフォルダにある、MTSファイルを別の場所(説明のためにダウンロードフォルダとする)にコピーします。
- アプリケーション > ユーティリティ > ターミナルを起動
- 下記の2つのコマンドを1つずつ実行(各コマンドは Enterを押すと実行される)します。
cd ~/Download
cat 00000.MTS 00001.MTS > 01.MTS
- すると 00000.MTS のあとに 00001.MTS が挿入する形で、 01.MTSファイルができます。
- これを Premiereで読み込んで音が再生できない場所のないことを確認します。
- 次にターミナルより下記を実行して、2つのファイルを連結します。
cat 01.MTS 00002.MTS > 012.MTS - そして「7」をチェックします。
以上を繰り返して、音がでないギリギリのところを模索すると、下記のように4つずつの連結となりました。00000.MTS〜00004.MTS まで連結してしまうと音がでない部分が出たのです。となると1時間を超えたあたりからそういう現象が起こるのかもしれません。
STEP 2. Premiere 上で チャプターマーカーをつける
注意:Toast 側ではチャプターについては、名前をつけることができないようです。Toast は
動画ファイルA(名前をつけることができる)
チャプタ1(名前つけることができない)
チャプタ2(名前つけることができない)
動画ファイルB(名前をつけることができる)
のような状況になりました。もしかしたらできる方法もあるかもしれませんが、いろいろ試してもうまくいかないので、私は諦めました。
そのため、Premiere 側でファイルを切りに良いところで分割保存して、Toast側ではチャプターをつけずにブルーレイを作成するほうがよさそうには思います。
それはともかく、ここでは Toast でチャプターをつかう前提で説明します。
なお Premiere でチャプタマーカーをつけた場合、H.264 Blue-rayなどのフォーマットで出力しておくことで、xmpses拡張子のXMLファイルにデータがマーカーの情報(マーカーをつけた時刻情報も)が入るので、視認しながら他で活用はできます。
なお Premiere でチャプタマーカーをつけた場合、H.264 Blue-rayなどのフォーマットで出力しておくことで、xmpses拡張子のXMLファイルにデータがマーカーの情報(マーカーをつけた時刻情報も)が入るので、視認しながら他で活用はできます。
さて、0123.MTS, 4567.MTS の2つのファイルを Premiere 上で連結させ、チャプタマーカーをつけたいところで、ルーラーの部分で右クリックして、「チャプタマーカーを追加」を選択します。あとで活用するためにも、チャプタの名前はわかるような名前をつけておきましょう(Toastには引き継がれませんが)。
STEP 3. QuickTime形式で出力する
Toast でチャプタマーカーを引き継ぐためには、QuickTime 形式(拡張子 MOV)で書き出す必要があります。ただし、チャプタマーカーをXMLファイルで残しておくのには意味があるので、H264 Blue-ray でも書き出しておくとよいです。
*QuickTime形式にすると動画の容量が大きくなります。
H264 Blue-ray: 20.31GB(映像)+ 1.25GB (音声) (1時間48分程度)
QuickTime: 177GB(映像+音声)
H264 Blue-ray: 20.31GB(映像)+ 1.25GB (音声) (1時間48分程度)
QuickTime: 177GB(映像+音声)
STEP 4. Toast Pro 20 でチャプタマーカー付き QuickTime動画をインポートする
Toast Pro 20の「書き込み」から、「ブルーレイディスク」を選択。
「クラシック表示に切り替え」ボタンをクリックする
下記のドラッグ&ドロップエリアに、QuickTime形式の動画(拡張子MOV)をドラッグ&ドロップします。
「チャプタ」タブをクリックして、Premiere で追加したチャプターがインポートされていることを確認してみてください。そして念の為「手動」にチェックをいれておきます。
さらに「カスタマイズ」ボタンをクリックします。
チャプターを有効にするには「ビデオのシーンメニューを含む」にチェックをいれてください。下記のプレビューで動画が1つしか見えないのは、Toastの仕様です。
下記の場合、最初に動画ファイルAが表示され、これを選択して開くこで、この動画のチャプターが表示さえる仕様のためです。
動画ファイルA(名前をつけることができる)
チャプタ1(名前つけることができない)
チャプタ2(名前つけることができない)
STEP 5. ブルーレイディスクを作成する
こちらは Toast Pro 20 の標準機能とブルーレイディスクドライブがあれば作成できるはずです。
2022年7月29日 @kimipooh