2022年7月29日金曜日

【備忘録メモ】macOS Monterey で AVCHD形式の動画を Adobe Premiere Pro 2022 に取り込み Toast 20 Pro でチャプター付きブルーレイを作成する

いろいろ苦労したのでやり方についてまとめておきます。

STEP 1. AVCHD 形式の動画を Adobe Premiere Pro 2022 に取り込む

直接取り込みはうまくいかない

取り込む自体は、下図のように Adobe Premiere Pro 2022(以下 Premiere と呼ぶ)の読み込みから可能です。しかしながら、Premiere 上で再生すると一部音声が出ない場合があります。再生時に音がでない(Adobe ヘルプ)等を参考にいろいろ試してみましたが、この読み込み方法は断念しました。まずは AVCHD を読み込んで音が途切れていないか確認し、鳥れるところがあるなら後述する「cat コマンドを使って、1時間ごとぐらいでファイルを連結する」を試してみてください。


AVCHD内部にある MTSファイルを個別に読み込んでも、音がでない場所は Premiere 上でだけ音が出ません。

cat コマンドを使って、1時間ごとぐらいでファイルを連結する

  1. AVCHDファイルを右クリックし、「パッケージの中身を表示」を選択
  2. BDMVファイルを右クリックし、「パッケージの中身を表示」を選択
  3. STREAMフォルダにある、MTSファイルを別の場所(説明のためにダウンロードフォルダとする)にコピーします。
  4. アプリケーション > ユーティリティ > ターミナルを起動
  5. 下記の2つのコマンドを1つずつ実行(各コマンドは Enterを押すと実行される)します。
    cd ~/Download
    cat 00000.MTS 00001.MTS > 01.MTS
     
     
  6. すると 00000.MTS のあとに 00001.MTS が挿入する形で、 01.MTSファイルができます。
  7. これを Premiereで読み込んで音が再生できない場所のないことを確認します。
  8. 次にターミナルより下記を実行して、2つのファイルを連結します。
    cat 01.MTS 00002.MTS > 012.MTS 
  9. そして「7」をチェックします。
以上を繰り返して、音がでないギリギリのところを模索すると、下記のように4つずつの連結となりました。00000.MTS〜00004.MTS まで連結してしまうと音がでない部分が出たのです。となると1時間を超えたあたりからそういう現象が起こるのかもしれません。


あるいは、AVCHDで読み込もうと思ったときの2つに分割されていたファイル(ちょうど 、00000.MTS 〜 00003.MTS と 00004.MTS 〜 00007.MTS だった)が指標になるのかもしれません、

いずれにせよ、連結した2つのファイル 0123.MTS, 4567.MTS については Premirer に読み込んでも音がでない箇所はありませんでした。

STEP 2. Premiere 上で チャプターマーカーをつける


注意:Toast 側ではチャプターについては、名前をつけることができないようです。Toast は
動画ファイルA(名前をつけることができる)
 チャプタ1(名前つけることができない)
 チャプタ2(名前つけることができない)
動画ファイルB(名前をつけることができる)
のような状況になりました。もしかしたらできる方法もあるかもしれませんが、いろいろ試してもうまくいかないので、私は諦めました。
そのため、Premiere 側でファイルを切りに良いところで分割保存して、Toast側ではチャプターをつけずにブルーレイを作成するほうがよさそうには思います。

それはともかく、ここでは Toast でチャプターをつかう前提で説明します。
なお Premiere でチャプタマーカーをつけた場合、H.264 Blue-rayなどのフォーマットで出力しておくことで、xmpses拡張子のXMLファイルにデータがマーカーの情報(マーカーをつけた時刻情報も)が入るので、視認しながら他で活用はできます。

さて、0123.MTS, 4567.MTS の2つのファイルを Premiere 上で連結させ、チャプタマーカーをつけたいところで、ルーラーの部分で右クリックして、「チャプタマーカーを追加」を選択します。あとで活用するためにも、チャプタの名前はわかるような名前をつけておきましょう(Toastには引き継がれませんが)。


STEP 3. QuickTime形式で出力する


Toast でチャプタマーカーを引き継ぐためには、QuickTime 形式(拡張子 MOV)で書き出す必要があります。ただし、チャプタマーカーをXMLファイルで残しておくのには意味があるので、H264 Blue-ray でも書き出しておくとよいです。
*QuickTime形式にすると動画の容量が大きくなります。
H264 Blue-ray: 20.31GB(映像)+ 1.25GB (音声) (1時間48分程度)
QuickTime: 177GB(映像+音声)


STEP 4. Toast Pro 20 でチャプタマーカー付き QuickTime動画をインポートする


Toast Pro 20の「書き込み」から、「ブルーレイディスク」を選択。


クラシック表示に切り替え」ボタンをクリックする


下記のドラッグ&ドロップエリアに、QuickTime形式の動画(拡張子MOV)をドラッグ&ドロップします。


すると下図のように動画がインポートされますので、「編集」ボタンをクリックします。


「チャプタ」タブをクリックして、Premiere で追加したチャプターがインポートされていることを確認してみてください。そして念の為「手動」にチェックをいれておきます。


出力設定の「メニュースタイル」について、チャプタを活かせるものを選択します。
さらに「カスタマイズ」ボタンをクリックします。


チャプターを有効にするには「ビデオのシーンメニューを含む」にチェックをいれてください。下記のプレビューで動画が1つしか見えないのは、Toastの仕様です。

下記の場合、最初に動画ファイルAが表示され、これを選択して開くこで、この動画のチャプターが表示さえる仕様のためです。

動画ファイルA(名前をつけることができる)
 チャプタ1(名前つけることができない)
 チャプタ2(名前つけることができない)



STEP 5. ブルーレイディスクを作成する


こちらは Toast Pro 20 の標準機能とブルーレイディスクドライブがあれば作成できるはずです。


2022年7月29日 @kimipooh




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