バックアップは複数ファイルに分けて取りましょう!
Dropboxとかファイルの履歴保存ができるサービス上で作業しないなら、一日一度ぐらいは名前をつけて保存をして、別ファイル(日付を加えるとか)で保存する癖をつけておきましょう。なぜなら、保存中にパソコンがフリーズするとまるごとデータが吹っ飛ぶリスクがあるためです。
さて今回は、自動バックアップ中にフリーズして、20ぐらいスライドが吹っ飛んだケースです。
前提
ファイル拡張子がPPTX(Office 2007以降のフォーマット)に限定します。
また一定のスライドは保存していて、追加分が消えてしまったと想定します。
自動バックアップファイルを探す
- Finderメニューの「移動」→「フォルダへ移動」を選択
- 「~/Library」を入れて移動
- Application Support→Microsoft→Office→Office 2011 AutoRecovery にある該当しそうなファイルを探します。
※保存日付から「PowerPoint Temp」を探せたとします。
1. 自動バックアップファイルを展開する
Office 2007以降のフォーマット(PPTX)は、ZIP圧縮されたファイルになります。
PowerPoint Tempの拡張子を、zipに変更することで中身を展開できます。
- Finderの環境設定→詳細より、「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックをいれる
- PowerPoint Tempの拡張子を、zipに変更する
- 出来上がった PowerPoint Temp.zipをダブルクリックして展開(解凍)します。
2. 保存していないスライドが消えてしまったPowerPointファイルを展開する
- まず消えてしまったスライドの分だけ、PowerPointファイルへ空白のスライドを追加して保存します。
- 1. と同じように、拡張子をzipに変更します。
3. 元スライドデータへ、追加分を手動コピー
PowerPoint Temp
┗ ppt
┣ diagrams
┣ drawings
┣ media
┣ slides
について、PowerPoint Tempから、sample2へコピーします。
このとき注意するのは、各フォルダまるごとコピーするのではなくて不足分のみコピーすることです。slides の中には slide10.xml(10ページ目のスライド)のようなファイルが並んでいます。たとえばスライド20ページまでしか保存してなくて、消えた40ページまで復旧したければ、slide21.xml 〜 slide40.xmlのみをコピーします。
4. 展開したフォルダをPPTXファイルへ戻す
- sample2フォルダ内の全ファイルを選択します
- 右クリック(Ctrl+クリック)して、「◯項目を圧縮」を選択します。
- すると「アーカイブ.zip」が出来るので、デスクトップなど違う場所に移動します。
- zip拡張子をpptxに変更します。
5. PPTXファイルを修復する
これでPPTXファイルを開いて消えたスライドを表示しようすると
と修復メッセージがでますので修復します。
一度失敗したら何度か挑戦してみてください。うまくいけば、図の一部が戻らない場合もありますが、消えたスライドが復旧できていることでしょう!
なお、ファイルの壊れ方は千差万別ですので、これで復旧できなかったとしても当方は責任持ちません。ですが、もう手の施しようがないからダメ元でというならやってみる価値はあるでしょう。
2015年11月16日 @kimipooh
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